平野部はトレース困難 奈良r50 大和高田桜井線 (1)


2003年5月 調査走行

名前だけみれば R165 のバイパスかいなと思うが、これも都市間連絡機能のない主要道である。

写真1 これが起点の三和町交差点。左右を横切るのは R165 である。本来東西筋の R165 はこの付近南北に通っている。R166 もそうだが、大和高田市内の国道ルートは非常に複雑。ある意味道路の実情を無視して線だけ引いた感じである。もっともこれは国道に限った話ではないが。

ところで、ここ数年で奈良県の県道標識はかなり整備され、起点にはたいていヘキサが立っているのだが、この交差点にはヘキサは見当たらなかった。案内標識もない。

写真2 わずか300mで次の信号があらわれ、ここを左折する。直進しても川があり先に進めない。

写真3 さきほどの交差点を南へ向いて撮影。「田原本」の看板(一応県道を意識しているらしい)がひん曲がってしまっていて誤解を与えかねない。

写真4 近鉄大阪線の踏切をすぎると、信号のない交差点で右折する。見ての通り結構交通量がある。近くに小学校もあるので、登下校時間帯は特に要注意。

写真5 松塚橋を渡り、道なりに左折すると工事現場が見えてくる。現在建設中の都市計画道路 中和幹線 である。この先、中和幹線と一部重複して進むことになる。工事現場前後は見通しが悪い。

写真6 さきほどの狭い道に比べればえらく立派だが、これでも仮供用で、中和幹線として完成した暁には片側2車線になる模様。この先曽我川を磐余橋で渡る。

写真7 磐余神社の境内を横目にみながら進むと4車線区間が現れる。これが本来の中和幹線である。が、県道はすぐに左折する。ほんまかいなと思うが、手元の地図ではこれが県道である。写真で言えばバイクが通り過ぎている角を左折だ。筆者は最初その先に見えている左折レーンのある交差点かと思っていたのだが…。

写真8 どうみても私道、よくて市道である。つきあたりを右折する。

写真9 奈良によくある、県道標識だけシールで張り付けた貧乏臭い案内標識。県道は左折である。右にいけばさきほどの中和幹線とぶつかる。

写真11 ちょっと考えさせられてしまう標識。さきほどの交差点を南に向いて撮影したものだが、どうみても中和幹線供用開始前に作られたものらしい。手前と右折方向に太い線が引いてあることを見ると県道を意識しているようだが、実際にはその奥に見えている信号を右折(中和幹線)した方がすっと大和高田へ向かえる。

一番手を抜いてこの標識をまともな意味にするなら、下に「100m先」と入れることだろう(苦笑)。

ところで、手元の地図(Super Mapple Digital Ver3)を見直してみると、中和幹線もその先に見えている区間まで県道指定されている。ということは、この写真の1つ目の信号から2つ目の信号までの区間だけ県道指定されていないことになっている。経緯はよく分からない。

写真11 ここから県道は北上しさらに蛇行していく。さっきの中和幹線を進めば(分断区間はあるものの)路線名称通り桜井方面へ向かうのだが、まっすぐ行かないあたりが険道である。

余談だが、筆者はその先に見えているGSで給油。多くのサイトで書かれていることではあるが、酷険道巡りは燃料の残りに常に気を配らなければならない。さっきの中和幹線やすぐ隣を走る R24BP ならGSくらいいくらでもあるが、険道にはそんな気の効いた物はないと思わなければならない。

写真12 さっそく信号のない交差点を右折。曲がるべき交差点の先に標識をつけるのはやめてもらいたいものだ。

写真13 なぜか…というと失礼だが、この区間は拡幅の工事をしていた。すぐ目の前の角をまた左折して北へ向かう。

写真14 ここはしばし立ち止まって地図をにらめっこした地点。センターラインが途切れている交差点で右折する方が道は立派だが、実は県道ではない。県道はまだ直進である。

写真15 ちょうど1台のコンパクトカーが走って行く。このクラスの車両でこれだけの幅なのだから、離合は困難である。県道はその先を道なりに右へ。

写真16 すぐに、工場の前を通って左折する。工場で作業をしておられる方から見ればさぞかし不審な人物に見えたことであろう。お騒がせして申し訳ない。

写真17 250mほどで田原本町へ入った。その先、右に進む道も県道50号線で、リハビリセンターを経て R24(バイパスじゃない方)へ繋がっているが、そこで途切れている。直進も県道でこちらは前途が繋がっているので、筆者は直進した。

(注)2004年現在、右折するルートのみ県道指定されているようだ。当然 R24交点の千代南から阪手までが重複区間となる。この先直進路の三笠までは町道に格下げされたようだ。

写真18 標識がないのが遺憾だが、さきほどの枝線分岐交差点から500m少々の信号交差点で県道は右折となる。実はこの辺り、以前高田から百済寺へバスで来て、田原本・桜井方面への接続便がなく、シクシクと笠縫駅まで歩いたルートである。右折するとすぐに R24BP を越える。

写真19 この先も複雑に蛇行を繰り返すが、一部を除き標識が曲がりなりにも存在するので、それほど迷う心配はない。

写真20 右方向が県道。左の路肩には点線が引いてあるのでそれと分かる。

写真21 これは、写真を撮った場所が突っ込みすぎなのでお分かり頂きにくいと思うが、道幅で左へ曲がる道路が県道と判断する。このように、100%標識が存在するわけではなく、教習所で習う「優先道路・優先関係」を思い浮かべればよいと思う。

実は、中和幹線と分岐する付近から田原本までずっとこのややこしい県道をトレースする路線バスが走っていた(現在はない)。御苦労なことである。

写真22 r14桜井田原本王寺線と交差する六叉路、「三笠」交差点に到着。r14 の田原本から桜井までの間は旧大和鉄道の廃線敷を道路に転用したという有名な話がある。調べればいくつも文献がみつかるだろう。r50 はここを右折し r14 と重複、その先「千代北(ちしろきた)」交差点で R24 と重複し北上する。筆者は寄り道をするため田原本町の中心部を抜けた。

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