| ここでお断りを入れなくてはなるまい。2006年9月に、リンクさせてもらっているあめふらしさんのサイトの BBS で、この区間が国道指定解除されたのではないかという投稿がありました。現地で青看を見ると確かにそのようです。短いですがリポートにまとめております。 |


その天理方の上り口はこんな感じだ。小さくて恐縮だが、信号の横についている大型大特通禁の補助標識に「路線バス・マイクロバスを除く」とあるのがお分かりだろうか。そう、ここは路線バスが通っている。しかも路線バスはマイクロではなく、大型短尺(9mクラス)だ。待避所以外では離合不可能である。すぐそばにはコンビニもある市街地というのに、酷道・険道名物の道路標示板があるのもイタい。
酷道区間出口から大阪方面を見るとこんな感じ。申し訳程度に信号機の横におにぎりがいた。念の為ことわっておくが、交差点付近は信号待ちの車がいても大丈夫なように道が広いのである。
交差点から 100m もいかないうちにこんな貧弱な道になる。R25 の福住地内などを思い浮かべるような道だが、ここの場合側溝がある上に電柱が邪魔で、意外に車が走るために使えるスペースがない。
さて、路線バスがくるとこんな感じである。筆者の知る限り、撮影時点では中型車(車幅が小さい)はここには入らず、大型ショートボディ車が走っている。こうなるとまったくスペースはない。二輪・自転車はもちろん、歩行者でも道の外に出ないといけないくらいだ。実際バスの影で見えないが、この先路肩にはみ出すようにして普通乗用車が待避していた。これは R308の畑付近にある最狭区間に匹敵する。
同じ地点を逆に(大阪方向へ向いて)撮影したもの。R308の例の区間は切り通しで側溝があるのに比べ、こちらは道路の外側にスペースがあって見た目は広そうに見える。左に坂を登っている道路が現道で、あの先が天理トンネルになる。
その先、旧道は現道と一旦くっつき、しばらく横に寄り添って走り出す。普通、この手の貧弱な道が見えると「先でガードレールに塞がれて行き止まり?」という気がするが、ちゃんと通行できる。前方にランニングしている男性が2人。天理大学の学生さんだろうか。
少し先、道端に見つけたのがこれ。物置の横に木の杭みたいなのがあるが、これがバス停のポールである。といっても、さすがに正規の停留所ではなく、「自由乗降指定地」。バスに乗り降りする人の安全を図るため、自由乗降区間の見通しがよく人家などがある場所に設定されている。しかしまあ、この貧弱な窮酷道に相応しい風景かもしれない。
しかし、その貧弱な道も未だ国道である印におにぎりが立っていた。
おにぎり地点から 500m ほどで、現道と合流する。手前にある警戒標識が「T字路」ではなく、「左カーブ」の標識があるのは、「こっちが本道だ」という窮道の主張なのだろうか。
この交差点、福住方から下ってくると実に分かりにくい。大きなSカーブ出口のブラインドコーナーにあるのだ。警戒標識が見えたらしっかり減速しないと入れないだろう。もちろん追突される危険があるので、早目の合図とブレーキを心掛けたい。なお、案内標識には、窮道側に国道標示がない。