2001年5月 天下の酷道R157号温見越えオフ

《Page 4》

nukumimap1.gif
かなりいい加減な温見峠周辺略図



黒津でおじさんから温見峠を越えてきたという話を聞いた我々は、アクセルを踏まずにはいられなかった。



ゲートを通り黒津より大河原へ向かう。


nukumi069s.jpg
黒津集落 ここは酷道である。前を行くのはシビック号。あまり幅員が無い。【写真をくりっくすると拡大】


R157沿いにも家が建っている

このときは前を付いていくのに精一杯であまり回りを見ていなかった。
なんかここは人が住んでいそうである。

この場所から1分ぐらい走ったところ、

まぁ上の画像の奥の森に吸い込まれた先には・・・

路面に凹みがあった。


これが川?

いやでもこれはちょっと違うかもしれない。

私が想像していたのは権兵衛酷道で見かけた、水を流すための凹みである。
一般的には排水管を通したりするのだろうけど、
コンクリートで凹みを作って、その上を水が流れやすくした仕組みだ。つまりこれのこと。
普段は水が流れて無くても、雨が降ったりしたときに水が道路を流れる。

nukumi070s.jpg
これが川か?

A氏「これは違います」

B氏「本当に川が流れています」

C氏「いつも流れています」

D氏「排水管も無いです」

そんなことを聞く(いやそんなに人いないでしょ)。
半ば半信半疑。そんな川なんかほんまにあるんべぇか・・・。

しかもここは国道。林道でも国道代行林道でもないのに・・・。

(まぁですね、それぐらい、半端無い酷道なんですね。きっと)

nukumi071s.jpg nukumi072s.jpg
杉林の中うねうねくねくね。1車線♪ 〔右の画像は能郷方面を写す〕【写真をくりっくすると拡大】


結構狭い。といっても見ても分かるとおり極端に車1台分では無い。
離合は出来ないけど1台しか走れない的道路。

振り返ってみる。砂利の待避所がある。

待避所は舗装されてない。でもカーブミラーもあるね。

・・・そんなこんなで2,3分走って杉林が無くなって少し開放的になって、
さらに法面が立派になってくると・・・。



道が広くなっています。道が広くなりました。あれまっ!ってかんじです

やっぱり国道だったんだぁ! うっすらと涙が溢れてきます。

しかも2車線あります。2車線だぁ!!。センターライン付きの2車線だ!。


「だぁ〜れだ。? 川が流れる酷道なんて言ったおちゃめさんは(うっふん)♪」
「もう、いやだわ。こうなったらちょめちょめの刑よ♪」

こんな立派な道路に川が流れる分けないじゃん。

まぁ、よかった。よかった。ほっと一息。これなら大野市まであっと言う間っしょ
いやぁやっぱり国道だもんね。う〜ん、快適快適。

もう窓全開にして、「PI-」なことや、「PI−」なこと叫んじゃうわ♪

nukumi073s.jpg nukumi074s.jpg
「おい、管理人。2車線になるどころか狭くなるやんけ!」 〔左の画像は能郷方面を写す〕

左の画像は広くなったところから今まで通ってきた道を振り返ったのです。
そして右の画像はこれから進む2車線区間です。立派です。立派。

でも一番最初の2車線区間に比べるといまいちの感があるが・・・。

アクセル全開!! ターセル号の威力をみせてやるぅ〜!

「どっびゅ〜ん」

水温計とにらめっこ(笑)。(←大ウソ)


2車線なんだけど。なんか路面の雰囲気があやしい。
通り過ぎたところで車を降りて調査。路面に小石が散乱しています。

そして崖を見ると。立派に見えた、落石防護ネットですが、
なんかよく見ると、下の方でたわんでいます・・・。
そしてなんか崩落物らしき物がいっぱい横たわっています。


なんか、普通じゃないぞぉ?

どういうことだ、これは。

我々はこの快適2車線をぶっ飛ばして早く昼飯を食うはずなのだが・・・。


もしかして・・・あたし、(この道路に)だまされているの・・・?


nukumi077s.jpg nukumi078s.jpg
〔左の画像は能郷方面を写す〕【写真をくりっくすると拡大】
/たわむ落石防護ネット もしかして危険?

そして、さらに振り返ると(つまり進行方向を向くと)・・・。「ひょっえ〜!!」
クマがいるらしいです。もしかしてこの落石防護ネットのたわみはクマのせいか(←いや、関係ないでしょ)

クマはまぁ良くないが良いとして、それより気になるのは国道標識だ。
ここは立派な国道では無いのか。なんだ、この不気味に訴えかけてくる標識は。

まるで「はじめまして。私は酷道です! よろすく」とでも言いたげではないか!

nukumi075s.jpg nukumi076s.jpg
傾き、消えた酷道標識。クマ出没〜〜!!


そしてさらに車を進める。


「あれっ? あれ、あれ???」

「おっかしいなぁ・・・。確かに2車線だったんだけどなぁ・・・。」

「狭い道、見すぎて幻が見え始めたかな???」

試しにドラえもんの秘密道具で「ぎゅぅ〜っと、ほっぺ」をつねってみます。

「いったぁ〜い!!」

やっぱり、現実でした。

あの快適な道は何時知れず、元通りの酷道になりかけていました。





まるで狐につままれた気分です。


はっきりとした意識を持ってないと酷道157号線による魔の手が忍び寄ってきます。
決してちょっとやそっとのことで惑わされることがないように!!

繰り返しますが、

ここは酷道なのです!!

騙されてはいけません!!

nukumi079s.jpg
杉木立の中。狭い道路を往く

というわけで長ったらしいことを書いてきましたが、
なぜか途中、2車線で立派になっているところがあるのです。

ただ距離で言ったら本当にわずかです。

たぶん1〜2kmぐらいです。もうちょっとあったかなぁ(笑)?


nukumi080s.jpg
法面が工事されています。1.5車線級の幅員があります。

準酷道区間。

電柱が建っている。電気が来ている。
つまりこの先、岐阜県側最後の集落大河原まで電気が来ているのです。



nukumi081s.jpg nukumi082s.jpg
【写真をくりっくすると拡大】
う〜ねう〜ね。く〜ねく〜ね、と言う感じの道路。 進行右手は河岸段丘というのか、川沿いに平地が広がってくる

進行右手は、草木に覆われた平地が川沿いに開けています。
もしかしてかつての大河原の集落はでかかったのかな?

今も電気は来ているとはいえ、単相2線式。三相交流ではなさそうだ。

nukumi083s.jpg
川沿いに開けた盆地みたいな、河岸段丘みたいなところの一番左端。
山肌に沿って酷道157号は進む。

そして2,3分も走れば、杉木立の中となり。またふと視界が開ける。

そこが猫峠へと向かう、猫峠林道との分岐点。大河原である。

nukumi085s.jpg nukumi086s.jpg
猫峠林道分岐点から振り返って写す 〔上の画像は能郷方面を写す〕

ここにも通行不能の看板と路肩に避けてある通行止めゲート。

nukumi087s.jpg
猫峠林道分岐点から温見峠方面

写っているのはふれあくさんのハリアー号。

nukumi084s.jpg nukumi090s.jpg
林道猫峠線を見る

nukumi091s.jpg nukumi092s.jpg
林道猫峠線の橋から根尾川を見る〔左:上流側 右:下流側

やっぱり上流側にも平地が広がる。木がポツリポツリ生えていて、
草が一面覆う。どうも自然林とは見えにくい。
ただ恒常的にこの川が氾濫を起こせば別だが・・・。

やっぱり集落はこの根尾川の河岸段丘の所にあったのだろうか。

猫峠と分岐した後、1,2分、ちょっとだけ走ったところにまた全面通行止めのゲートがある。

ところが横にどかされている。このゲートは全部ふさげる長さがありそうだ。


nukumi095s.jpg
大河原でもまたゲートがあり、避けられている【写真をくりっくすると拡大】



前のページに戻る | 次のページに進む



トップページへ戻る

Copyright (C) 2001 H.Yamashita
2001/06/09 作成