新潟県道55号線 間瀬峠(隧道)

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区 間 新潟県西蒲原郡岩室村
更 新 2001/09/16
調査日 2001年08月後半
コメント

車による旧道の通り抜けは不可。

旧道の入口にゲートはあるが、
トンネル自体は封鎖されること
なく放棄されている。


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旧道が隧道で、新道が峠越えになったという一風変わった変遷の峠。だいたいの峠は、峠越えを隧道でパスするのが多いのだが。
旧道は幅員狭小。また隧道も幅員が狭く、坑口でカーブしているというあまり好ましくない線形。このネックを解消する新道は、別ルートでの峠越えとなった。旧道より新道の方が標高が高くなった。ただし、幅員はセンターラインのある2車線路であり、峠越えと言っても尾根の低いところを直線で上り下りする峠越えと言うよりは坂の上り下りである。もちろん間瀬隧道自体は間瀬峠越えのサミットに位置していたので、この別線改良は峠全体からすればごくわずかな区間である。

埼玉県の畑トンネルも同様に旧道が隧道、新道が尾根下りとなった。新潟県内では、五輪峠も同じように改良された。五輪峠やここの峠のトンネルはどちらかというと、防雪の観点からと思われる。しかし、どこも構造物の老朽化による維持管理の困難、及び幅員狭小等の構造上のネックからオープンカットされたり、新たに防雪対策を施した道路に改良されることが多い。ここもおそらく防雪の観点から、峠がトンネル化されていたのであろうと思われるが(勝手な推測ですが・・・)、結局それがネックとなり、トンネルを利用しない山越えとなった。



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岩室側旧道分岐

左に別れる、封鎖されているところが旧道。
新道はこのあと一気にサミット目指して上っていく。

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旧道は草のベルト

分岐点を振り返る


たどれるのは一筋の獣道。
かすかに浮き出たアスファルトが哀愁を誘う。

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木が倒れている

幅員は、1.7車線程度。

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間瀬隧道岩室側坑口

坑口で振り返る


坑口で右カーブしているあまり好ましくない線形。
当然、間瀬行きバスはここを通っていたはずであり、
やはり現道時代は走りにくかったことであろう。


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坑口にさらに近づく

迫石を配したオーソドックスな作り。
極端に古いわけでは無さそうだ。


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間瀬側旧道
なぜか、牛がいる

左カーブの先すぐに坑口が見える



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坑口のアップ

扁額は右書き
草が覆い被さりよく見えない



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坑口付近で振り返る

間瀬側の旧道分岐点は、弥彦山スカイラインとの交差点。

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新道の間瀬峠(間瀬峠を越える間瀬行きバス車内からの画像をどうぞ)

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旧道を分岐するとサミットまで直線
(間瀬行き車内より)

峠を越えて下りに転じたところ
(間瀬行き車内より)


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間瀬隧道 間瀬側坑口(間瀬行き車内より)

真ん中の黒いところが、間瀬隧道

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アクセスは新交西貸切バスをご利用下さい。

間瀬隧道バス停下車 徒歩2分

間瀬峠を越えるバスについては、Mackerel Lineさん のホームページで調べることが出来ます。


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Copyright (C) 2000-2001 H.Yamashita
2001/09/15 作成