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それから、幾年月(たたないが)・・・。2005年4月×日、ED75の魅力に魅せられたという二人をつれて、再度作戦が遂行された。その名も”ななご激写大作戦 Vol.2(う゛ぉりゅーむ,つぅー)”である。 今回の作戦遂行日は『平日』である。ふふふ、ニヤリとする諸兄の顔が手に取るように浮かんでくるぞ・・・。そう、間違いなく貨物の稼働率は”万歳三唱”状態のはずなのである。 ご同行いただいたのは、自分が鉄道写真を大量に送りつけた(?)ために、最近鉄道写真沼の魅力に足を半分近くまではまりかけていると言われる、コードネーム”狭隘路線ウェブマスター”氏と、○○バス△□営業所きっての一眼レフマスターになるべく猛特訓中と言われる、コードネーム”ゴルゴ13V世”氏のお二方である。 なお、当作戦は現地集合現地解散でもって執り行われた。◆ |
この日はダブル公休のケツと言いたいところだが、前日は公休日出勤。実質シングル公休を使っての、肉体的にも、精神的にも過酷な作戦となった。 |
白河インターにはかなり早く6時過ぎに到着した。黒磯6:44発の5173列車は、シラクタ間にて撮影することに決めていたので、とりあえずご飯を食べて、現地に行くことにする。 |
シラクタと、一言で言うが、白河付近では線路が東西に走っており、また築堤があったり、南東方向のカーブがあったりと、全日使えそうな雰囲気を持っている。気になる箇所、踏切をロケハンしつつ、5173列車を撮る撮影ポイントに向かうことにした。 |
が、所詮カッシーである。カッシーさ。カシオペアだもん。北海道新幹線開業までは大丈夫と自分に言い聞かせ、すぐに立ち直るようにした。 |
ここは田んぼに水を張ったときに鏡みたいに反射してきれいに撮れない物だろうか?しかし、正面が黒く潰れてしまっている。 Canon EOS10D + Tamron 28-75mmF2.8 久田野〜白河間 |
北斗星2号を後追いで撮る。しかし、こうしてみると外板は波打ち車齢は決して若くないことを印象づける。後何年使うのだろうか? Canon EOS10D + Tamron 28-75mmF2.8 久田野〜白河間 |
5173列車は原色(土崎色)+赤白パンダの重連。前が原色で良かった。ただ、かなり前ピン気味だった。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 白河〜久田野間 |
前が原色の重連も撮れてちょっと満足。次は黒磯8:02発の5177列車である。まだ、時間はたっぷりある。三脚を片づけ、車に戻る。すぐに車を出さず、何の気なしに地図や本を開いていた。別に意味は無い。次に撮るポイントは例の豊原〜白坂間に決めていたので、もうすっかり気を緩めていた。 |
前の機関車よ〜く見るとED75のレタリングが・・・・。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L |
やはりショックが隠せない。やる気のないままに車に戻り、豊原〜白坂間のポイントに向かう。ちょうどこのころゴルゴ13三世氏は、白河に着いたらしい。白坂の例のポイントで合流することにした。 |
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![]() せっかくだから、壁紙用にデザインしてみた。我ながら相も変わらずセンスのないこと・・・。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 豊原〜白坂間 |
5177列車を撮り終えて、4085列車を待つ。その間、金太郎が行ったり、417系が行ったりと前回と変わらぬ時間が過ぎる。そういえば、北斗星4号が行った記憶がない。4085列車の前だったはずであり、どうやら遅れているようだ。後にこの遅れが、再度私にのしかかってくる。 |
ちょっと青みがかってる? Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 豊原〜白坂間 |
今日は、サーボAFを使用していたが、この後のベストタイミングなコマで見事に迷ってすさまじいピンぼけに。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 豊原〜白坂間 |
言うなれば、順番が逆だったならば・・・。しかし、バリ順の中の赤白パンダ+原色重連も申し分ない。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 豊原〜白坂間 |
先ほどの方にお礼を言ったりして、この4085列車を追いかけるべくここを離れる。 |
701系が通り過ぎる。やはり2両よりも長い編成ならば迫力は出る。艶消し(梨地)仕上げのステンレスが結構露出決定に苦しみそうだ。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
5179列車は赤白パンダであった。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
ついでに、455系。車に戻ったところで来た。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
じつは、この455系、よく見ると・・・。窓が変?そう、サハ(サロ)165の先頭車改造なのです。本家の165系は全滅したが、まだ生き長らえている。しかし、その行く先は決して明るい物ではない。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
これで本日の作戦は一旦終了する。というか、解散である。ゴルゴ13三世氏は一足先に帰っていった。狭隘路線ウェブマスター氏は再度電車に乗って北上するとのことなので、駅に送りに行く。ただし、なにしろ列車の本数が少ない。14時過ぎの電車まで大丈夫とのことなので、気になっていた、泉崎〜矢吹間のロケハンと食事をして別れることにした。 |
ラテックスタキ、黒タキ、黄タキ、白タキ、黄タキ、青タキと蒼々たる編成でやってきた8175列車。しかも原色牽引。前が潰れたが、側面がはっきりしており満足。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
石油需要を反映してか、後には青タキが連なる。というか貨物時刻表を見ると、石油列車となっている。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 久田野〜泉崎間 |
こんだけ見事な編成を見せつけられたら、かなりの満足である。そして、すぐに上り列車がやってきた。危うくかぶられるとこだったのだ。見る鉄が多かったが、ここらに来て少し良くなってきたのだろうか? |
バリ順で申し分ない。この場所だと必然的に後が切れるが、そうとう長い編成だった。 Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 白坂〜豊原間 |
もう、終わり。帰りましょう。4086列車を待ちたいけど、あと1時間以上ある。ゆっくりロケハンしつつ帰って、黒磯から高速に乗ろうと考えた。 |
本物の原色に白Hゴムの109号機が前の原色重連。今となっては奇跡に近い? 原形と言うべき姿か? Canon EOS10D + Canon 70-200mmF4L 白坂〜豊原間 |
ご覧のように本物の原色と土崎色はこんなにも違う。手前が本物の原色。後が土崎工場(現秋田総合車両セ)で全検施行した車両の通称土崎色。赤が派手派手しいのが特長。ちなみに本物の原色は全検が郡山工場(現郡山総合車両セ)施行車であり、郡山工場での機関車の全検が終了した現在となってはもう現れることのない色なのである。ちなみに土崎工場も昔はちゃんとした色だったと思うが、塗料を変更したために、こうなったようだ。 ちなみに現在では土崎工場でもJR貨物の車両は全検を行わないために、交流機のED75もJR貨物の大宮車両所で全検施行されている。また、その塗色は郡山工場や土崎工場と違った色合いとなった。 |
郡山工場で最後に全検を施行したのは平成10年12月のことであるようだ。つまり、それ以後の全検施行は土崎工場あるいは大宮車両所となっている。すなわち、本物の原色はこれより検査切れするごとに消滅していくことになる。それは、平成10年が最後ということは、平成17年となった現在。もはや検査期限に余裕など無い。一刻の猶予も残されていないことがお分かり頂けるだろうか? |
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