惜別企画! 都道32号線(秋川街道)

小峰峠移り変わり前の様子

《さようなら 秋川街道に残った難所》

新小峰トンネルが開通するという書き込みを掲示板で見た。

思ってみれば小峰峠旧道を通るバスの写真を撮ろうとは思っていたものの全然撮ってなかったことに気付く。無くなる前にと、2月4日の休みの日にバスの写真とお名残乗車のためにやってきた。2月7日にもちょっとだけ顔を出したのだが、どんどんと旧道は閉鎖に向けての準備をしていた。



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新道開通を知らせる看板



小峰峠略図

 

1.八王子側旧道分岐点



2000年2月21日撮影

小峰峠旧道分岐八王子2

小峰峠旧道八王子側分岐

新トンネルは掘り上がっていたが、まだ開通の兆しも見えない。


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2002年2月4日撮影
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この画像だけ見ると今までのままのように見えるが・・・


700m先高さ制限の黄色い標識は姿を消し、道路構造上の道なり方面が直進方面へとなっている。なお、まだ新トンネルは開通していないため間違えないように無理矢理ねじ曲げたような白線が旧道方面に引かれている。五日市方面は右折という看板もでている。新道方面はガードレールで半分(片側1車線分)をバリケードしている。
なお旧道入り口付近に段ボールで画された新しい標識が立っているのが分かる。おおかた通行止めに関する標識であろう。2月7日のときもほとんど変わってない。


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2002年2月11日撮影

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そして最終日。新道開通は午後のようだ。旧道経由のバスは14:30分(実際は13:03分の武蔵五日市駅行きが最終)までとなっていたので、開通式典が午後からだったのであろう。
この道路もついに今日で役目を終える。

7日にも車で走り納めのつもりで来ていたのだが、結局また最終日にも来てしまった。ちなみにまだ新道を通ったことはない(あれから行ってないと言うこと)。
7日時点でも大して変わりはなかったのだが(バス停が仮停になっていたりしたが)、わずか4日後のことである。
さすがに最終日。大きく変わっている。段ボールで隠されていた標識はやっぱり通行止めの標識だった。おまけに今まで描かれていたはずのセンターラインが消されていて、一時停止の「止まれ」が書かれていた。あと1時間もすれば、ここは閉鎖されてしまうのだ。刻一刻とそのときを待つ。

なお、分岐点では最終日には警備員が配置されていて誘導していた。



 


2.新小峰トンネル


2000年2月21日撮影

新小峰トンネル0002


一番最初にデジカメ片手にやってきた日。トンネル小口はぽっかりと口を開けているのが分かる。・・・のだが、まだ道路予定地に家が建っていて当分完成しそうにもない。なお、写っている家では引っ越しをしているようだった。


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2000年4月20日撮影

新小峰トンネル0004a

新小峰トンネル0004b


坑口の前に家が建っていたことなど嘘のように土台が取り払われ整地されていた。こうなってくると完成まで早いかなと思いきや、ここだけで取り付け道路は一向に工事している気配がなかった。


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2002年2月4日撮影

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そして今・・・。今までの風景が嘘のように一変した。秋川街道はなんの遜色もなく、新小峰トンネルまで一本道となった。



 



3.バス停 ”小峰峠”


2002年2月4日撮影

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西東京バス標準タイプのバス停が路肩にぽつんと鎮座していた


2月4日にバスの写真を撮りに来たときには、バス停は昔からのままだった。このまま閉鎖まで役目を果たし、その後撤去するかと思っていた。まだ、新トンネルに伴うダイヤ改正やバス停閉鎖のお知らせは出ていない。


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2002年2月7日撮影

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なんと! ダルマ形の仮停になっている!!

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新道開通に伴うダイヤ改正のお知らせ


2月7日に走り納めに来たら、なんとバス停がダルマ形の仮停となっているのに気づいた。あぁ、どんどんと新道開通が迫っているのだなぁと思う瞬間だ。


ついでにダイヤ改正のお知らせもぶら下げてあった。それによると、2月11日の14:30より新時刻表を確認してくれとのことである。

逆に言えば、14:30以後、ここをバスが通ることはなくなると言うことだ。そうして旧道経由の最終バスを計算してみると、京王八王子駅行き方面は、12:41(ノンステ充当)、武蔵五日市駅行きは、13:03となる。この武蔵五日市駅行きの13:03が正真正銘の旧道経由最終バスと言うことになるだろうか!

ところで、ダルマ形の仮停となっているのだが、つまりは今まであったものを新”小峰峠バス停”に移設したからのようだ。新小峰トンネル手前にゴミ袋で覆われたバス停が新設されているのを確認した。下を参照して欲しい。

この日一日と閉鎖に向けて変わっていく姿を見ると、とても感慨深いものがある。



 

4.バス停 ”小峰峠”(新)


2002年2月7日撮影

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新小峰トンネル手前に移設された小峰峠バス停


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ゴミ袋の下からうっすらと字が浮かぶ


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武蔵五日市行きバス停

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京王八王子行きバス停


小峰峠バス停は閉鎖されることなく新道に移設されたようだ。確かにバス停を廃止すれば路線図やら車内放送やら運賃表やらを訂正しなければならなく大変である。

「小峰峠」バス停といえば、聞こえが良いが、新しく設置されたところは全然峠らしくもないところにある。しかも今熊バス停から200,300mぐらい五日市方面に行ったところだ。そして新小峰トンネルの手前といっても、今熊バス停と新小峰トンネルの中間ぐらいの位置に当たる。いずれ何年もたてば、この変遷が忘れられ、なぜここが小峰峠という名前なのかと話題になるかも知れない。

今熊から乗っていた人の中で、新多摩変電所方面に住んでいた人がいれば、バス停が近くなったわけだから利用する人がいるかも知れない。

ただ、本数は今までと変わりない。多少の時刻修正程度であるようだ。二人乗務は廃止されたと思うのでそれが大きい変化になるだろうか。





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