国道418号線



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周辺略図
周辺略図



今までのは手始めと言って全く過言ではない。何しろ1.5車線程度の国道であれば数知れずある。また1車線だって珍しくも無い。だが、今回のR418のこの先の区間では今までに感じたことの無い恐怖感が襲った。確かに「悪路」や「通行困難」と書かれた国道は数本走って来ている。かの有名な旧R358号右左口峠も通過してきた。右左口峠などひどいものだ。未舗装でその路面も荒れ放題。また崖も削っただけの1車線。対向だって簡単に出来る物では無い。似たような道である。まだこっちの方が路面は良いと言える。それなのにだ。なぜか。雨だったからだろうか。あるいは霙交じりの雪のせい。とはいえ右左口峠を越えたのは夜中のこと。もっと条件は悪い筈である。

橋
A地点付近にかかる橋

A地点を越えてしばらく行くとB地点の県道分岐に来る。ここがすべての始まりであり終わりでもある。

B地点直前の橋

B地点県道分岐を見る(国道標識が立っている) ちなみに×の下はR418である

B地点国道側にある看板

分岐の先国道側にある看板は、通行止めと県道への迂回を示すものであった。

それによればこの先「幅員狭小路肩軟弱に付き危険なため」とのことである。しかし看板のみでゲートらしきものは見当たらなかった。「危険」この言葉は麻薬みたいなものだ。危険と分かっていても、いやわかっていなくてもその先に進んでみたくなるわるい病気が起こる。もちろん安全を最優先に。しかしこんなものは言葉だけといつも思ってしまう。安全なんていくら配慮あるいは注意していても崩されることもあるものだ。行けるところまで行ってみることとする。

国道418号側から分岐点方面 通行止め区間の方から分岐点方面を見ている。当分の間通行止めとなっている道路なのだが、なぜか新しい行き先看板が立っていた。


分岐後の道路

分岐してしばらくの間は写真のような道路が続く。距離にして県道分岐から二股隧道までの半分程度か。正直、距離感覚は完全に麻痺していたと思う。舗装路をビュンビュン飛ばしたわけではない。見通しの悪いカーブ事に一時停止しながら、先を見ながら、転回を考えながら・・・・。さすがに今までと違い完全1車線なので狭く感じる。のだが、恐いことはない。ただただ普通に狭いのだ。


B地点付近の園地の跡 B〜C地点中間付近の湖側にはたぶん公園のような形で整備してあったのだろう場所がある。今は薮と化し、手すりだけがその存在を語っている。
看板 C地点付近にあるお寺の看板らしい。
看板 待避所の無い一車線路。
C地点 C地点付近には広い場所があり、ほったて小屋がたっている。ここには神社とお寺があるはずなのだが、その道すらはっきりしなかった。しかも建物の気配もしなかった。かつて建物が建っていたであろう形跡はあるのだが…。


この舗装路が途切れたところから先が、非常に恐いのだ。何かしら無いが恐い。たしかに片側は崖であり、片側は湖である。また道路から湖までがかなりの高さがある。それに道路自体が崖にへばりついているようなところなので、かなり切り立った感じになってしまう。

舗装路の端点
C地点付近より恵那方面を見る

C地点付近は最後の通告であった。それまでの区間では車の往来が多いことが感じられる道路であったが、この先は轍はあるし、人も入っているのだろうけど、人のにおいが全くしなくなる。写真の2本のポールは何かしらの看板のあとであろうか。ここではチェーンゲートを出来るようになっている。

益々狭くなった1車線路
C地点より先は写真のような道路が延々続く。うねうねくねくね。結局カーブミラーは1つも見なかった。文字どおり崖を削った、へばりつき道路である。ここはまだ木がうっそうとしている分いい方だ。

危険な箇所にはポールが立つ
危険な箇所はポールが付く。写真では分かり難いが、おそらくポールの向こうは・・・・。

実は、C地点より先に進んでいたときは転回所(待避所)のことしか頭に無かった。延々とへばりついた狭い道が続くので、もしものときに転回したりするのにどうするか少し困っていたのだ。そのため、転回できそうな凹みを見つけてはチェックして一息おいてから進んでいた。
 しかし、それでもあまりのこの道の雰囲気にさじを投げてしまった。C地点と二股隧道の真ん中まで来た辺りで転回して戻ったのだ。ところがC地点に戻ってきたところで、なぜかトンネルのことが気になった。そういえばこの先に二股隧道がある。今さっき転回したところのすぐそこではないか。せっかくだからトンネルだけでも見ていきたい。

二股隧道八百津側坑口
二股隧道八百津側坑口 昭和31年竣功? 高さ制限=4.3m

 まだだろうか、まだだろうか、とゆっくりゆっくり進んできたら二股隧道が姿をあらわした。
今までの道に比べるとずいぶん立派に見えて少し安心する。中を見るが内部でカーブしているようで先が見えない。様子をうかがいながら進入した。

県道銘板 竣功銘板
県道日吉八百津線とある。

トンネル内部
トンネル内部

するとトンネル内部では中央付近で広くなっていたのだ。今までの道に比べれば必要無いようなスペースであるが、ありがたい。もし同時進入してもここですれ違える。

 しかし、この道はダム湖管理用の林道としか思えないような道であるが、どうやら林道をダム更新のさいの新道建設のために国道指定したわけではなさそうである。その前は県道指定されていた道路のようだ。それがためか二股隧道の先には防護ネットがあった。しかしである。県道だとしてもそのすごさには変わりはないように思う。

トンネル内部の碍子
トンネル内部の碍子

色褪せた高さ制限
高さ制限と銘板

トンネル内部には左側の壁に碍子が並んでいた。かつては電気が通っていたのだろうか。あるいは、工事の段階で準備工事しておいた名残であろうか。

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